寛政6年2月(1794年)神社はじめ、村の半数以上の民家を焼き尽くす大火をきっかけに国土安穏・浦中安全・火難・水難・五穀豊穣を祈願して始まった、200年を越える勇壮な伝統行事です。
柱松の寄進は昭和39年までは篤志家が行っていましたが、昭和40年より42歳の厄年の男達が寄進するようになり、都会に移り住んでいる人も同級生全員で厄落としをしようと、この祭り行事には帰省して参加するようになりました。
4月(第3土曜日) | |
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7:00 就祓 |
42の厄年・青年団・世話役の人達が神社で罪・穢れを取り除き神事の安全を祈願し、神主によるお祓いを受けます |
8:00 柱松お清め |
目的の柱松(近年は20mを越える松がない為、杉で代用)の前に集合して、再度お祓いをした後に鋸だけで切り倒し、柱に1本長いロープを取り付け、全員で引っ張り神社まで運びます。 |
11:30 柱松河原到着 |
曲がりくねった道路を「ボーホンエー」「前じゃ、前じゃ」等の掛け声を掛けながら、延々と引っ張り続けやっと小学校わきの河に到着。ここでは水をせき止めていっぱいになった川の中への落としあいがある為、見物客が大勢集まります。 大人や子供たちが落とされるたびに、あたりから歓声があがります。 |
14:30 浜降り |
河原の少し先の海に松をいっきに放ります。 厄年の男と青年団も海に入り、松を海水で清めます。それから、すぐ隣にある神社わきに通じる川に沿って柱を神社まで引っ張っていきます。 |
15:00 柱松立て |
神社境内に到着したら柱を藁で装飾し、登れるように梯子となる木を等間隔に装着していき、4方よりロープで引っ張り「ボーホエー」の掛け声とともに柱を立てます。バランス良く真っ直ぐに立つか、見ものです。 途中までは慎重に立てていきますが、最後は一気に垂直までもっていきます。 無事に柱が立つと、大きな歓声と拍手がまきおこります。 |
19:30 川名津神楽奉納 |
平成12年4月18日に「愛媛県無形文化財」に指定された川名津神楽を6時間かけて奉納します。 ダイバン(天魔)に回してもらうとその子供は健康ですくすく育ち、幸せになれるとの言い伝えがあります。恐くて嫌がる小さな赤ちやんや子供の泣き顔を見て楽しむ場面もあります。 また、顔の大きな「すさのうのみこと」の面をはじめ、オカメやひょっとこの顔やしぐさ等、とてもユーモラスで大人も子供も時間を忘れて楽しめます。 |
00:30 鎮火祭 柱登り |
柱松神事のクライマックス。 夜中を過ぎても観客の熱気は納まらず、神楽のダイバン役が火のついた松明を背中に背負い22メートルの柱に登ります。頂上にある菅原道真にみたてた人形を四方にかざした後、観客に向かって投げ落とします。 この人形を拾った人には幸せが訪れるといわれています。その後、手を離し絡めた足だけで、逆さになりバンザイをして見せるパフォーマンスをしながらロープを伝い降りてきます。 1日目の終了です。 |
4月(第3日曜日) | |
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7:00 お練り |
唐獅子・牛鬼・五つ鹿踊り・小学生の神輿等が町内を練り歩きます。 |
17:00 神幸祭 |
お練りの最後に神社境内で唐獅子・五つ鹿踊りが奉納されます。二つある神輿の神社への奉納を牛鬼が邪魔をして、境内で何度もぶつかり合い、神輿は壊れ、怪我人がでることもしばしば……祭りのクライマックスです。 |
18:00 柱松倒し |
柱を支えていたロープを解き、境内の東にある家と家の間の狭い空間で左右のロープで調節しながら倒していきます。過去に何度か家の屋根を直撃し、一部を破損したこともあり、緊張の一瞬です。 最後に大きな音と地響きをたて、観客の拍手とともに2日間の祭りが終了します。 |
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